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言葉の花びら

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花の命を託されて

         私は残酷な人間となって、剪定をし続けてしまいました。


◆◇ 深まりゆく秋に似合う山茶花の花。

我が家の山茶花は今年も沢山の蕾をつけて、明日の開花を待ち望んでいます。


この山茶花は鉢に植えてあるので、花後の剪定をこまめにして、時には

植木鉢から掘り起こして根づまりしないように手入れをしています。


そうして、毎年綺麗に咲いてくれる我が家の山茶花と、

四季折々の花の命・・・・。


私は家の山茶花を見ていると、3年前の友人の家での出来事が思い浮かんできます。


◆◇ 以前、勤めていた時の友人宅は、私の帰り道にありました。


或る日、友人が「自宅のサツキは亡くなったお義父さんが残していったので

そのままにしてあるので、花が咲かなくて木になってしまったの」と話していました。


長い事、放置していたサツキだったそうですが、「根気よく剪定したら、又、

復活して綺麗な花が咲くかもしれないわよ」と、私は応えてしまいました。


「それならお願い、あなたがやって。お願いだから」と懇願されてしまったので、

私は後日、行く約束をしてしまったのです・・・。


当日は剪定ばさみや、花切りばさみが幾つも用意されていました。


私は友人に「下の方にある葉を残すようにして枝を切る。それを毎年、繰り返していくうちに

サツキの花は又、咲いてくると思うわよ」そう言って作業を進めてもらうつもりでいました。


ところが友人から「嫌よ、私には枝を切るなんて、そんな残酷な事は出来ないわよ」

そんな答えが返ってきました。(>_<)


そして「お願い、あなたが切って。私は本当にそんな残酷な事はできない」と言うのです。


「残酷な事?・・・・。私に(が)・・・・?」


それなら庭師に頼んで手入してもらって」と私は言ってしまいました。


「いいのよ、あなたがやってしまっていいのよ~」 「・・・・・・・・・・・・・・・」


・・・・私は自分自身に腹立ちながら・・・・枯れ木のようなサツキに鋏を入れてしまいました。

「ごめんね、サツキさん。お願い、来年は一つでもお花を咲かせてね」と祈りつつ。


結局、私はサツキの他にも、二階にまで枝葉を伸ばしているような、ヒョロヒョロの

ボケの木にも鋏を入れてしまいました。残酷にも・・・!?


◆◇ 翌年(一昨年)私は友人の家の、ボケやサツキが花開く時期を心配しながら待ちました。


私の背丈ぐらいに切ってしまったボケの花は変らなかったけれど、

切る前は枯れた葉だけのようなサツキに若葉がついた、と報告がありました。


そして、長いこと見ることもなかったお花が、それぞれの木に2、3輪ほど咲いたそうです。


◆◇ 私は昨年、サツキが開花する時期に友人宅へ呼ばれて行きました。


    サツキに沢山の花が咲いているのを見た私は、友人のお義父さまが、

    何処かで喜んで下さっているような気がしました。


◆◇ 今、友人は、剪定して翌年に咲く喜びを心に留めるようになったそうです。


                                          ◆◇◆◇◆◇◆◇





2 Comments

SABRINA  

1. 無題

お久しぶりのコメントです(´∀`*)
しばらく休んでいたので、一気に読ませていただきました♪

さくらさんの文章には、いつも惹き込まれてしまいます(´∀`*)

サツキの花の剪定での、お友達とのやり取り。・・・思わず・・・(笑)
残された花が蘇り、これから毎年、花咲く季節に思い出も蘇るのですね(´∀`*)♡
そして・・・お友達も、そのお父様も喜んでいますね(#^.^#)
何だか優しい気持ちになってきました(#^.^#)

2012/11/25 (Sun) 23:33 | EDIT | REPLY |   

さくら  

2. Re:久しぶりですね!!

>SABRINAさん
久しぶりで、本当に嬉しいです。
もう、終わったのですか?お勉強を。
私は、お邪魔してはいけない、そう思っていましたから、こうしてメッセージを頂いて、本当に嬉しく思いました。
日ごとに寒さが増してきましたが、体調は大丈夫でしたか?。
私の「花の命を託されて」は何だかおかしいでしょ?どうあっても、私は断っても良かったのに、やってあげた!?やってしまった!?自分に腹だっていたのです。
でも、翌年から、若葉が見えるようになり、そして今は花が咲くようになったので、結果が良ければ、すべて良し!!そんな感じです。
私はもう、仕事を辞めていますが、職場に居た時も、何かと言うと私が嫌な役目を何だか知らないけれど、負ってしまったりしていました。
その度に、自分一人で落ち込んでしまったりしていましたよ。(そんな役回りを負う・・・)
性分って直らない、ものですね(>_<)
こんな風ですから、私はSABRINAさんの
今よりも、もっと若かった頃(独身でいらっしゃった頃)の気持ちを汲むことができるのだと思いました。
お疲れ様でした。また、宜しくお願いしますね。
おやすみなさい~。

2012/11/26 (Mon) 00:18 | EDIT | REPLY |   

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