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言葉の花びら

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心の故郷

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  • PUBLISHED ON2012/ 06/ 18/ 00:37
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           「やさしいおかあさまのうたを、うたって~」音譜音譜

           次女がいつもせがんでいた「やさしいおかあさま」の歌


黄色い花 私が子育てをしていた当時は、自分自身がテレビが好きでなかったこともあって

一日中、童謡をかけていました。


長女はやっとお座りができる頃から、私が家事に追われている時には、いつも童謡の曲に

合わせるようにして、首を振りふりご機嫌で遊んでいました。


弟が産まれると優しいお姉ちゃまぶりを発揮して、赤ちゃんお目覚めで泣き出すと

身体を優しくとんとん、たたきながら歌ってあげていました。


そして3番目に産まれた妹。上の二人は童謡が流れる中でよく遊んであげていました。


テレビを見ながらの食事ですと、子どもたちのお箸がおろそかになってしまうので

私は食事タイムも童謡をかけていました。


結婚当初は、酔えば軍歌だった夫 (@_@) けれどもいつの頃からか、アルコールが入ると

音譜み~かんの、は~なが、さあいて~いる~音譜と目を閉じて歌うようになりました。


父が我が家にやって来ると「何だか時代遅れの子供になってしまいそう」と言って

よく嘆いていましたが長い間、私はそのスタイルを通してしまいました。


黄色い花 妹の面倒見の良かった上の二人が小学校に通うようになりました。


日中、一人残る次女も片言の言葉で童謡を歌いながら遊んでいて機嫌が悪い顔を

見せた事がなかったかも知れません。


ある日、私の友人が遊びに来ていた時に、二枚目のレコードを

かけようとしていたら、次女が 「やさしいおかあさまのレコードかけて

やさしいおかあさまの歌がいいの」 と言って私にすがりついてきました。


「そうなの、この子は=やさしいおかあさま=の歌が大好きなのよ。

私も大好き!この曲は」そう言ってかけてあげました。


静かで、優しいメロディーが流れてきたのですが・・・。


娘は何かを堪えるように泣き始めたのです。

私もですが、友人も驚いて「どうしたの?とこちゃん~。どうしたの?」


私も理由が分からないので、とにかく娘を抱きしめて「このレコードは嫌なの?」

「それとも悲しいの?レコードを止めようね」と言うと、かぶりを振って

「止めちゃあ嫌だ~。止めちゃあだめなの~


二歳半の娘はそう言って、ただただ切なそうに泣き続けていました・・・。


友人は「あ~、可哀そうよ~」 「お母さんにレコードを止めてもらうからね」


でも、娘は首を振って「止めちゃあ嫌だ~」と言うので

私も、友人も娘を抱くようにして、三人で一緒に泣きながら聴いた日がありました。


「やさしいおかあさま」の調べは幼子の心にも染み入る曲調なのでしょうか・・・。

その時の姿が今も、思い浮かんできます。



*☆*:;;;:*☆*:;;; 早逝した私達の母親 


3人の子供を手元に残された父は、悲しみから遠ざかるように私達を連れて

自身の故郷を離れて上京しました。


父親と共に転々と引っ越しを重ねてきた私達は、根無し草となりましたから

望郷の念は無いかも知れません。


けれども現在100歳の父は「自分の亡骸は九州へ・・・」

今は、その一念だけになりました。


ここへきて一途な望郷の念を抱く父の故郷は、北九州にあります。

ローカル線を降り立つと、駅前には大きな山が見えて、又、市内電車が走っています。


私達は父と共に過ごしてきましたが、今となっては父の故郷も、亡き母の故郷も

あまりにも遠いものとなってしまいました。


                    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


上京後の父親をよく手助けしていた姉は、小学校の頃から型紙なしで、切っただけの生地を

ふち縫いして、その洋服を私に着せていたそうです。私は着せ替え人形ね。可愛くな~い(><;)


弟と妹を引っ張ってきた姉の心には言葉に言い尽くせぬ哀しさ、寂しさ、辛さが

あったことでしょう・・・。けれども姉はいつも明るく振舞っていました。


父親不在の日中は、姉はいつも童謡を歌っていました。

一冊の童謡全集を最後まで歌い、そして又、初めに戻るを繰り返していました。


私も糊づけしたように姉にくっついていたので、いつも一緒に童謡を歌って過ごしました。


「みかんの花咲く丘」 「里の秋」 「故郷」 「朧月夜」 「夏は来ぬ」・・・・・・・・。

そして、次女も大好きだった「やさしいおかあさま」など懐かしい童謡の数々。


童謡の詩歌の中から繰り広げられてくる日本の四季の美しい情景。


私の”心の故郷”は童謡の中にあります。


                                        *☆*:;;;:*☆*:;;; 


そして:私の子供たちは。


父から時代遅れと言われながら、幼少期を童謡の世界で育ててしまいましたが

子共たちには父がいて、母がいて、政令指定都市と呼ばれる町なかに、小さいながらも

我が家があったなら、いつの日にか我が家が恋しいと思う時がくるのでしょうか。


そしてまた、振り返ればどのような心の風景が浮かんでくるのでしょうか。


                                        *☆*:;;;:*☆*:;;;:


黄色い花 昨年の暮れの事~。

「お母さんにいい物見つけちゃった!!」 「はい、これ」と言って

長女から小さな包みを手渡されました。


全く、見当がつかなかった小さな包み。

開けてびっくり!!私の大好きな童謡のCDをプレゼントしてくれたのです。


私の”心の故郷”がこのような形になって目の前に再現されるなんて

本当にその時は感激しました。


皆、お母さんの好きな物をよく知っているのね、いつもありがとうね~。



                                        *☆*:;;;:*☆*:;;;:


                                          














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