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言葉の花びら

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”地獄で仏様に出会いました”

     私自身の新聞、雑誌の投稿文を読み返しながら、ここに (4)


 

雑誌への投稿文から・・・私のドジ母さんの姿をさらけ出して投稿したところが

               受賞してしまいました。



    お母さんは、いつもうっかりさんね。「あっ、バス代は・・・(><;)・・・」

       

            私は動き出したバスの運転手さんに「すいません、降ろして

             頂けますか・・・そう囁いてしまいました。


この話は、私が子育てで多忙な日々を送っていた頃の話です。


私は3人の子供たちを連れて小児科へ行きました。診察を終えた帰り道に

「今日はお父さん、夕飯要らないって言ってたから何か食べて帰る?」と聞いたら

子どもたちは大喜びしました。


子どもたちが喜ぶものは、駅前にあるフライドチキンなどがあるお店。

皆が思い思いの物を注文してから、私はお財布の中身を確認しました。


「今日は、お父さんの給料日ね~。お財布の中身を空っぽにしていいから

皆、好きなお花を買って帰る?」そう聞いたら 「賛成 !!」と言って子どもたちの喜びは

倍増したようでした。


「ちょっと、待ってね。ええ~っと、帰りの皆のバス代を残して・・・。」 

「はい、それじゃあ、これだけ余るから、それぞれに好きなお花を選んでね~。

お母さんも買うのよ」なんて言ってしまいました。


駅前にあるお花屋さんは、私の大好きなお店です。子どもたちも、それぞれのお花を

買ってバスを待ちました。お花はベンチで。私たちはその前に立って・・・。


夕闇が迫ってくる頃に、ようやくバスが来ました。何もかもに満足した私たち4人組が

乗車すると、遅れてきたらしくてバスは直ぐに動き始めました。


私は吊革につかまって遠ざかるベンチを見た瞬間に、あっ、お花が~(><;)・・・。

なんと、なんと4人共、お花を忘れてバスに乗車してしまったのです。

それこそ、話にも花が咲いていましたから。


子どもたちに小声で「ちょっとお~、降りないと~。ベンチにお花、忘れて来たね~」


< バスは走行中は、バス停の他ではみだりに乗客の乗り降りはできない~ >

そう聞いた事がありましたが、そんな事は忘れていたので「すいません、バス停に

忘れ物したので降ろして頂けませんか・・・」


すると、信号停車した所で運転者さんは無言でドアーを開けて下さったのです。

「ありがとうございます」そう言って駅前に戻り、花を手にすると目の前に次のバスが

停まっていました。


「来てるね~!! 」そう言って次のバスに乗り込みました。子どもたちが後部座席に

座ったのを見届けてから、私はバス代を入れようと思ったその瞬間に

「あっ、バス代・・・(><;) お財布の中身は”空っぽ”だった~」


お金がない!?降りなくちゃ・・・。どーと、身体中に汗が湧き出てきました。

子どもたちを手招きしました。


「運転手さん、すいませんが~」と、私がおどおどと声を掛けると同時に、運転手さんも何か

私に小声でぼそぼそと話しかけてきました。「えっ、なんでしょうか?」


「お客さん、お客さんは前のバスに払ったのでしょ?」 「はい・・・」 

「だったら、このバスに払わくていいよ」 「えっ、いいのですか?ありがとうございますあせるあせる


本当に、何とお礼を言ったら良いか分からない。そんな気持ちでバスに座り込みました。

その席で更に汗が、ど~~~と噴き出してきました。前の遅れてきたバスに私たちが

乗り込むのを、後続の運転手さんは見ていたのでしょうか・・・。


子どもたちは、私のバス代の失態を忘れていたらしくて「お母さん、どうしたの?

運転手さんに何て言われたの?」と心配顔でした。


「お母さんね、前のバスに乗ってお金払ったでしょ。皆でお花買って、お財布を空っぽに

してしまったから、この分のバス代は無かったのよ・・・


私はバスを降りる時に何度もお礼を言ってしまいましたが、さすがにその日は

落ち込んでしまいました。


暫くしてから「うっかり、ちゃかり」にまつわる話の募集があったので、軽い気持ちで

この=どじ母さんの=うっかりの話を送ってみました。そしたら何と、入賞の通知が

届いたのです。(もちろん他にも大勢の方が受賞されましたが)


                     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


授賞式に出席しました・・・。


「それでは、次に受賞された方を、ご紹介いたします。」

「次の方は、大変に仁徳のある方のようですから同じ日に、二度も

”地獄で仏様に出会えた方です”どうぞ、お上がり下さい」


ちょっと~、私が普段そそっかしいのは常ですよ。私に仁徳があるなんて紹介されたら

壇上に上がる足がもつれてしまうではありませんか~。


私の、失態から思いがけず頂くことになった懸賞金(@_@)


当時は上の二人の学校関係で多忙な日々を送っていたので、末っ子の次女には

沢山の我慢があるのでは?と思っていましたから、頂いた賞金は七、五、三の

貸衣装代にあてることにして、素敵な着物を借りることができました。


後日、父にこの話を報告すると 「まったく・・・。あんたは3人の子持ちだからね。

バス代も払えないような事は、二度としないでちょうだいよ」そして、おまけに

「お金が足りない時は言ってちょうだいよ」ですって。


私が3人の子持ちになったと言うのに、父がいつまでも私をそんな風に甘やかすと

私はうっかりから、ちゃっかりにも回ってしまうかも知れませんね。


                                       ゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆











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